停電補償機能付きスイッチング電源とは通常時は商用電源(AC85V~AC264V)を直流(DC24V30W)に変換し、バッテリーへの充電を行いながら負荷側への電力供給を行います。商用電源停電時はバッテリーから負荷側へ電力を供給し、負荷側の無停電化を図る電源装置です。公共建築物の中央監視制御装置の警報盤用の電源としてご使用いただけます。
(入力:AC85V~AC264V.出力:DC24V30W 停電補償時間:最大20分.密閉型ニッケルカドミウム蓄電池使用)
製品付帯情報
NO | 項目 |
1 | 保証期間・保証範囲・安全に関するご注意(締め付けトルク)・使用上のご注意 |
停電補償機能付きスイッチング電源
MUDシリーズ(停電補償機能付きスイッチング電源)
NO | 形式(カタログ) | 仕様書 | CAD(2D) | CAD(3D) | 購入 |
1 | MUD-2430LND | DXF | – | MonotaRO |
MUDシリーズ交換用バッテリー
MUD-2430LNDの交換用バッテリーと、過去に発売しておりましたMUDシリーズの交換用バッテリー形式のご案内。
NO | 形式(カタログ) | 仕様書 | 適合機種 | 購入 |
1 | MUB-12016S | – | ・MUD-2430LND ・MUD-2430LN |
MonotaRO |
2 | MUB-12026H※1 | – | ・MUD-2430A ・MUD-2430L |
MonotaRO |
※1:販売中止予定品。保守移行品です。
MUD-2430LND製品取扱説明書
NO | 項目 |
1 | 停電補償機能付きスイッチング電源 取扱説明書 |
MUD内蔵バッテリーについて
・充電時間についての注意とお願い
バッテリーは工場出荷時に満充電しておりますが、保管中・輸送中の放雷により充電残量が100%に近い状態でお客様にお届けされる保証は出来ません。製品を商用電源に結線後、自動で内蔵バッテリーに充電が開始されますが、残量ゼロの場合は100%充電されるまで24時間程度かかります。設置後、バッテリーの残量が低い場合は満充電されるまで十分な保証時間が得られませんのでご注意ください。
設置後に長期給電が無い場合も同様に100%充電まで最大24時間かかる場合があります。これはトリクル充電方式を採用し、バッテリーヘの負荷を低減させるために必要な時間ですので予めご了解下さい。
・保管中・輸送中についてのバッテリーの取り扱いについて
保管中・輸送中はバッテリースイッチを「OFF」にして下さい長時間商用電源が供給されないときはバッテリースイッチを「OFF」にして下さい。「ON」にしたままでは本体回路への給電が停止せず、DC24Vは出力されたままで危険かつバッテリー残量を浪費します。
・バッテリーの寿命について
本機器のバッテリー寿命は通常の使用で3年ですが、使用頻度、周囲温度の影響を受けて寿命は変化します。(下図参照)特に温度による影響古大きく、使用温度によって下記のように短縮されます。予防保全のため、お早目の交換をお勧めします。
MUD内蔵バッテリーの期待寿命と電池交換周期
使用温度範囲 | 年平均温度 | 期待寿命 | 電池交換周期 |
0℃~25℃ | 25℃ | 3年 | 2.5年 |
0℃~40℃ | 40℃ | 2年 | 1.6年 |
・MUD-24300LNDのバッテリー劣化状態の確認方法について
本製品のLEDが、「点滅Jから「早い点滅」に変わるまでの間がバッテリーの放竜時間です。この時間が極端に短くなってしまったらバッテリーの劣化が懸念されますので交換して下さい。
過電圧保護回路が動作して出力停止した場合の復帰方法
本製品には過電圧保護回路が内蔵されておりますので、接続機器にて発生した高圧が本製品に入った場合に保護回路が動作して、出力が停止させることがあります。出力が停止した場合は、下記の手順で復帰させてください。
1.商用電源を「OFF」(1次側に結線されているブレーカー「OFF」)にして下さい
2.MUD-2430LNDのバッテリースイッチを「OFF」にして下さい。
3.バッテリースイッチを「OFF」にしてから、60秒程度待機してください。
4.60秒程度待機したのち、MUD-2430LNDのバッテリースイッチを「ON」にして下さい。
5.商用電源を「ON」(1次側に結線されているブレーカー「ON」)にして下さい。
なお、大きなマグネットコンダクターや複数個のリレーなど、数倍から数十倍が発生する可能性がある大きなコイル成分を有する部品を使用する装置にMUD-2430LNDに接続される場合は、装置側のコイル成分とサージ吸収素子(1アンペア程度のダイオード)を予め並列に接続しておくと、装置側で保護回路が形成され、本製品の保護回路の動作を予防することが出来ます。(例 コイル成分がリレーであれば、コイル側のリレーソケットにダイオードを並列に取り付けて下さい。その場合、リレーとダイオードの極性は一致させるようにして下さい)